マレーシアでは色白

 マレーシアは常夏の国だ。日本の夏ほど暑くないが日差しはきつい。そんなことからマレーシアで駐在すると日焼けに気をつけないといけないでしょう?と言われる。しかしこと私については全く無用の悩みだった。平日は7時頃のまだ太陽が出ていない頃に送迎バスに乗り込み会社へ行く。そして帰りは陽がくれる頃にバスに乗り帰ってくるという毎日だ。日中は唯一会社の中を回るが、あまりの日差しの強さに、すぐにどこかの建物に避難する。また工場の生産ラインを必ずすべて回ることにしているので、屋根の下が中心ということになる。そして生産ラインに隣接する製造事務所に一声かけて次の建物へ行くというのが日課になっている。勿論屋外の環境環境設備や製品倉庫を見て回ることもあるが、やはり毎日見る場所は建物内で稼働している生産ラインということになる。

 しかし私以外のほとんどの駐在員はよく日焼けした顔になっていく。その理由はゴルフである。マレーシアのゴルフ場は日本のように高級なゴルフ場ではなく、日本の半額以下でプレーする事ができる。したがってゴルフをマレーシアで始める駐在員の人も多い。私も赴任早々にゴルフに誘われたが、何となくタイミングを逸してそのままやらず仕舞いになってしまった。駐在員の間では社長杯という会社トップ(日本人)主催のゴルフトーナメントが開催されているが、私自身がゴルフをやらないことから、この催しも私抜きで行われるということになってしまった。結果的に私は常夏の国で色白で通すことになった。

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