タイマッサージはプロレス技?

 中国式足つぼマッサージにはだいぶん慣れてきたので、タイ式マッサージというものに挑戦することにした。私がマッサージに対して持っていたイメージは肩もみのイメージだったので、タイ式と言ったって所詮同じようなものと思っていた。ところが開始から、あちらこちらの筋肉をやたら引っ張られる、あるいは伸ばされる、あるいは曲げられるが続いた。「何やこれは?」となったが後の祭りである。どちらかと言えば、タイ式マッサージはストレッチ体操をマッサージ風にアレンジしたものととらえるとわかり易い。私は元々体が硬く、ストレッチ運動をするのが猛烈に苦手であった。このため何も知らずに受けた生まれて初めてのタイマッサージは苦痛の連続であった。セラピストは見た感じは華奢で体重も私より20Kgは少ないと思われるような女性だったが、その女性がまるでプロレスの悪役レスラーのようにさえ見えた。体を伸ばされると「ううっ」と叫び、無理に曲げられると「痛い」と言い、最後は体を離してこれ以上やらないでというジェスチャーで懇願する始末だった。
 これが私の生涯初のタイマッサージ体験だった。その時はもう二度と行くまいと誓ったが、友人に誘われ2回目のタイマッサージにチャレンジした。すると前回とはうって変わり、そのセラピストは体から1枚ずつ悪い部分をはぎ取るように気持ち良いマッサージを施してくれた。それからはタイマッサージにやみつきとなり、何回も何回も同じセラピストをリクエストし続けた。マッサージにも上手下手があり、うまいセラピストを見つけないと真のマッサージの喜びを得られない事を実感できた。

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