バンドは個性の集まり1
町内会のバンドの話に戻る。こうしてふとした縁で知り合ったメンバ-と、その後バンドを組むことになる。Uさんがドラマ-、Sさんがサックス、そして私がベースかギタ-。他にピアノかキーボ-ド、そして願わくばボーカルがいると最高だった。(結果的にその後この願いは叶うことになる)ところで私の経験では大人になってもバンドをやりたいと言う人は大体において腕がたちかつ個性が強い。Sさんは京都のジャズスク-ル出身で理論派であった。Uさんは音楽についてはそれほどこだわる面は少ないようだが、食い物にはめっぽううるさく、また鍋奉行だった。このバンドは初めの頃こそ、練習を1Hrぐらい行っていたが、そのうち練習5分、飲み会3Hrというおっさんのバンドへ変貌していくが、この飲み会をリーディングするのがUさんだった。このメンバ-の中では私はあまりくせがないタイプの人間だと思っていたが、回りから見るとそうではなかったようだった。まず自分が音楽のリーダ-を勤めないと気が済まない。私にはバンドに関する理想があった。例えばバンド名は自分がつけないと許せない。最終的にこのバンドは中薮ウエストサイドジャズカルテット(別称NJQ)とした。モダンジャズカルテット(MJQ)の2番煎じのような名前だが。またバンドの中に自分が作曲した曲を演奏したがる。これを却下されると私はバンドでのアイデンティティーを感じられなくなる。昔からうまく演奏する事には諦めがあったが、自己主張することだけは譲れないという性格だった。現在ブログの中でこうして自分を振り返るのも、こんな性格が災い?しているのかもしれない。バラバラ感の強いバンドだったが、不思議と5年ほど続いた。
