バンドテーマ曲をつくる

 バンドはチームワークでつくる活動だ。仕事と趣味の境のない私にとって、チームワークが必要な活動にはチームワークを醸成するような仕掛けが必要だと思っていた。例えば仕事なら会社方針とか部門方針のようなものを事務所や現場に掲げ、ことある毎に皆が見られるようにしておくべきだし、また創立記念式典などには会社の発展に先人がいかに努力してきたかをトップが話をするということが行われる。こういう全員が一体化して協力し合う環境を構築する意味で最も効果があるものの一つに歌がある。小学校や中高校の記念式典では皆が校歌斉唱するし、私の勤めていた会社でも創立記念日には皆で社歌を歌った。歌ったり音を出すのが中心でない学校や会社でさえ主題歌があるのに、ましてや音楽を中心とするバンドにおいて主題歌がないのは違和感があるというのがバンマスとしての私の意見だった。したがって私がバンマスを務めるすべてのバンドではバンドのテーマ曲を作曲した。メロディーは大体がありきたりのもので、もっぱら歌詞に力点を置いた。会社で作ったバンドでは最初Easter XXX Revolution 300days after Bandというやたら長い名前のバンドを作った。長すぎて通常はR3DAと省略していたが、テーマ曲の中にこの名前を読み上げた。その次に作ったバンドでは「さあハイな気分でステージへあがろう」という感情を込めたテーマソングを作った。併せて間奏中にDJ風のナレーションを入れた。この曲は歌詞を少し変えてそのまま町内会のバンドにも転用した。そしてジャズバンドでは学生時代以来のジャズを演奏する驚きと喜びをテーマにした曲を作曲した。

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