15年経って女性陣にお礼
会社で若者のリーダーをやっている頃社員でバンドを作った。目的は1990年9月に発生した台風19号で工場が壊滅的な被害を受けて皆が自暴自棄になっている時、何とか明るい雰囲気を作ってもう一度皆が元気にやる気を出してもらおうというものだった。そういう目的からメンバーは女性中心で、かつフロントに立つ女性陣は「歌って踊れる」を条件にした。元々製造業の会社には女性は少ないが、その中から運よく前向きな女性達が集まってくれてこのバンドの目的を達することができた。その後女性陣は結婚して順番にバンドから離れていった。私は50才手前まで町内会などでバンド活動は続けていたが、いよいよ仕事が忙しくなり会社でバンドをやれる状況になくなった。そこで若い頃に無理を聞いてもらった女性陣を呼んでその時のお礼を述べたいと思った。バンドを作り最初に集まった記念の場所の会社保養所で細やかな宴会を開いた。女性陣は皆良いお母さんになって、素晴らしい家庭を築いておられるようだった。当時の演奏をビデオで撮ったものを15年ぶりに見てもらい、昔を懐かしみながら大笑いをした。当時私は女性たちにかなり無理をお願いした。バンドの目的は皆を元気にすることだったが、単に歌って踊るだけでは盛り上がらないと思い、色っぽい舞台衣装を要求したり、セクシーな感じのMCも語ってもらった(このMCやナレーションはすべて私が監修したのだが・・)今ならセクハラで訴えられそうなお願いだったと思うが、彼女らは私の狙いを正確に理解してくれ最大限の協力をしてくれた。宴会の最後に女性陣たちに当時のそんな私の思いを話して、非礼を謝ると同時に温かい協力に感謝した。
