会社20周年アニュアルディナーで演奏
ひょんなことから海外子会社でもバンド活動を開始した。これまでローカルメンバーの中に日本人がバンド活動に参加したという例は全くなく、少しずつローカルメンバーの中でも私の行動が知られるようになってきた。一方私が若干気にしていたのは、私自身がこの会社の代表者であるということだった。これが日本なら間違いなく何を社長が会社で遊んでいるのか?ということになる。実際日本でもある時期に私は仕事が忙しくなってきたのでという理由でバンド活動から抜けることになった。しかし本音としては経営者足るものはそんな遊びにうつつを抜かしているものではなく、従業員のために身を粉にして働くものだという不文律の常識のようなものがあったという部分も否めない。このことをローカルトップのZさんに聞いてみた。すると彼は全く違う見解を述べてくれた。「Rainさん、それは違います。トップは皆にモチベーションを与えるのが仕事です。トップがバンドをやって盛り上げてくれるのを皆喜びます。マレー人は会社を好きになります」というものだった。彼のその意見を聞いて意を強くした私はバンドを続けることにした。そのうち7月に会社創立20周年を祝って盛大にアニュアルディナーを行なわれ、日本から会長も出席するという。その席でこのバンドも演奏をしようという話が持ち上がった。おそらく会長は私がバンドに参加するのを良しとしないので、20周年儀式が終わり、会長が帰った後でバンドを行った。やった曲は私のオリジナルが2曲、マレーシアの古いポップス1曲、「上を向いて歩こう」そして社歌をマレー語に訳して歌ってもらった。盛り上がった。
