欧州で大流行りのブルース

 欧州で1年間生活したが、ブルースという音楽が大変流行っているのを知って驚いた。元々ブルースという音楽はアメリカの南部の貧しい黒人たちが作った音楽と言われおり、その後ロックンロールのような音楽からロックへ変化していったものやジャズに変化したものなど種々の音楽の基本になっている。しかしブルースは土着した音楽のイメージが強く、ロックやジャズのように米国から欧州へ伝わっていくというイメージはあまり持っていなかった。ところがブルースは私の周辺にも着実に根付いていたようだ。まず会社にいた技術者と話をすると、彼はブルースバンドを編成していて時々演奏会をやっているとのことだった。(それを聞いて一瞬また会社でバンドが作れるのではという思いがよぎったが、結局この夢は達成されなかった)また夏の街のイベントで音楽フェスティバルが開催されたが、そこでも必ずブルースバンドが呼ばれて演奏していた。またオランダではノースシー・ジャズ・フェスティバルという大規模なジャズフェスティバルがアムステルダムで開催されるが、私が住んでいた2017年にはブルースのレジェンドであるシカゴブルースの巨人バディー・ガイがやって来た。またコンドミニアムのTVでブルースの音楽番組が聞けた。あらためてアメリカのブルースの歴史を調べてみると、アメリカンブルースは1980年代までは流行っていたが、その後新しいタイプの音楽に人気を奪われていったそうだ。そして何とか新たな土地でもう一度一攫千金を狙って欧州での演奏会を企画されたらしい。その影響がそのまま現在にまで続いていてブルースは欧州で人気があるようだ。

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