仕事は減らさないと次がやれない
仕事が忙しいと余裕がなくなりつらいと思うが、一方で目一杯の時間を使って仕事をすることは満足感を感じる面もある。自分はよくがんばっていると感じるわけだ。ところがこれに満足すると、新たな仕事にチャレンジできなくなる。そこで私はある仕事を解決するとそれを人に渡して、自分はいつも暇になるようにこころがけてきた。つまり私の中では「忙しい=自分しかできない仕事」になっていて、他人にそれを渡せていないと考えていた。したがって自分がやっている事を他人が普通にできるようにする方法を考えることだけが忙しさから抜け出す方法だと思ってきた。一方世間にはよく人に仕事を取られる?ことを極端に嫌う人がいる。仕事を抱え込む人だ。こういう人は自分だけがその仕事のノウハウを抱え込んでいて、他人にそのノウハウを開示するのを好まない。あるいは言い方を変えれば、自分がつくり上げた仕事のノウハウは自分しかできないと考えて、自分が特別な存在であることを自慢?したいのではないかと思う。たしかにあるノウハウを見つけ出してある問題を解決できるようにすることは素晴らしいが、問題が解決できるようになった瞬間からこの解決法はもはやノウハウでもなんでもなく、大勢の人に説明してそのノウハウを使ってもらう方が世の中のためにどれだけ役に立つかと私は思う。こんな事から私は常に「自分が暇になること=自分が成長している姿」と考えてきた。また自分の見つけたノウハウには全く未練もないし、そんな事で褒められたいとも思わなかった。逆に世間から見たらあいつはいつもぶらぶらしていると思われたかもしれないが。
