CaféはOK、Coffee shopはNG
欧州に行くといたる所でCaféに出会う。皆で好きな飲み物を飲みながら、時には軽い食事を取って、何時間でも語り合うという風景は欧州の定番の風景と言っても過言でない。特に外の空気を吸ったり、少しでも日光に当たることを好む欧州人はCaféの外に設営された席は自由を謳歌する欧州人に特に愛されているようだ。特にサマータイムに入って、外気温が上がり、また夜が長くなってくると格別の時間を過ごすことができる。ところでこのCaféというのは、何となく日本の喫茶店のようなイメージがあるが、実際の所は喫茶店でもあり、パブでもあり、ちょっとしたレストランでもあるというのが実態に近いのではないかと思ってしまう。そういう中で街には時々Coffee shopという看板が見られる店があった。あまり派手な門構えでなく、また中心街の裏手に多く位置していた。日本ではCaféよりCoffee shopの方が名前的になじみがあるので、一度入ってみようとドアを開けようとした。が、中から目の焦点が定まっていないような活気のない人が出てきて何となく異様な感じがして結局入ることができなかった。実はこの時の私の第6感は当たっていて、オランダ人に聞くとCoffee shopはマリファナ、いわゆる麻薬を吸う場所だそうだ。あの時見た何ともなくぼーっとした目の焦点は麻薬のせいだったのかと納得してしまった。またそう言えば少し変わった臭いがしたような気もする。さすが個人の趣味や主張を大事にする国オランダだと思った。麻薬さえも個人の自由ということか?しかしそれにしてもCoffee shopという名称は外国人にとってはややこしい名称である。
