未経験の仕事にチャレンジ
2017年の10月に本体の社長より一度顔を見せるように連絡がきた。長らく海外で仕事をしてもらったが、翌年1月より国内に戻ってほしいという内容だった。私自身海外にのべ8年ぐらいいるのでいずれは国内に戻るのだろうと思っていたので何ら珍しい話ではなかったので喜んでお受けした。また併せてこれまで国内~海外にかけて一つの商品の拡大について担当してきたが、この仕事を下りて新たな仕事をしている国内子会社へ行ってもらうという連絡も受けた。会社に入ってから同じ商品を扱ってその成長にがんばってきたが、もうがんばらなくて良いということだと理解し、今後の退職後の生活に向けてソフトランディングする時間を会社が与えてくれたと思った。そしてその後人事担当役員から障害者雇用を行う会社への出向が告げられた。勿論この仕事は一度も経験したことのない仕事だったし、かつその会社のトップとして行くということのようなので、何か落下傘で空の上から一人落とされたような不安も感じた。そういえば20代で会社に入ってからものづくり以外やったことがなく、本当にバランスの悪い仕事の仕方をしてきたものだなあと思った。それでも同じ仕事の中にも、新たな展開や問題に遭遇してそれなりに何とかやってきたという自負もあったので、一から違うやり方を学んで始めるより、この昔からのやり方でやれる範囲のことをやっていこうと決めた。そのように考えて職場を見て回ると、職場は本体の工場の3ヶ所に隣接しており、訪問する場所には事欠かないし、また全従業員が200名弱の会社だったので、全員の名前もすぐに覚えられると思った。
