DAY1セレモニー

 欧州と同様新会社設立第1日目については、日本本社から社長及び担当重役を迎えて、セレモニーが3工場で実施された。すでに欧州で1回経験をしており、それほど戸惑うことはなかったが、米国は元々買収前の本社がある地域であり、各々の工場の規模も大きく、セレモニーにも大変多くの人が集まった。ざっと言えば私の関係したビジネスに携わるメンバーは、日本が600名、マレーシアも1200名、欧州がオランダと英国を合わせて800名そして米国は1200名ぐらいだった。思えば40年前に入社した時数100名のメンバーだったこのビジネスは、4か国で4000名弱の人員を抱えるグローバルビジネスになった。3工場の最初は最大規模を持つ主力工場からだった。写真から想像すると、多分300名近い人たちがセレモニーに参加したのではないかと思う。日本の会社に買収されたらしいが、一体日本人が何をしゃべるのかを興味深く聞きにきた人も随分いたのではないか?このセレモニーは2部構成になっており、まず一般社員に向けたざっとした新会社への期待や要望を話しをして、その後いわゆる管理職に対して日本の会社の事業説明や新会社の具体的な目標値の提示などを説明した。私自身はまずお互いのカルチャーや技術などの違いをよく理解し合い、そこから少しずつ歩み寄っていこうというようなニュアンスの話を行った。またセレモニー終了後に、社長や担当重役には工場を回っていただき、工場の雰囲気を知ってもらった。こうしたセレモニーは特に欧米系の会社では重要視されるものだ。こうして新会社第1日目を皆で共有することで、一体感を感じようというものだった。

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