バークリー音楽院の先生Tomo Fujita
それはYouTubeでの突然の出会いだった。YouTubeを見ると日本人らしき人物が英語でしゃべりながらギターを弾いていた。彼の英語は明らかに日本人英語なのだが、やけに流暢だった。彼の名前はトモフジタと言い、どうやらあのバークリー音楽院でギター講師をやっているようだった。現在50才でアメリカ女性との間に子供もいるようだ。バークリー音楽院はあらゆる洋楽系音楽の世界最高峰の学校で、多くの著名なミュージシャンがここを卒業している。まずバークリーはアメリカにある事を考えても、日本人がここで講師として働いていることは想像しがたい。また技術的にも知識的にも相当高いレベルの勉強をするので、当然ながらそういう生徒を凌駕するだけの技術や知識を講師は持っていないといけないことになる。彼は元々京都生まれで、若い頃はフュージョン系の演奏をしていたそうだ。(彼の英語を最初に聞いた時に関西弁のなまり?があると思ったが、やはり関西生まれの人だった)そしてさらに腕を磨きたいとバークリーに学びに行き、そのままギター講師になってしまったようだ。現地で教え方がうまいので先生として残ってくれないかと言われそのまま先生をやっているとのことだった。YouTubeを見る限り、彼はありとあらゆるギタリストの演奏スタイルができ、正確に表現ができるようだ。しかしだからと言って、その豊富なテクニックを使って自分自身がミュージシャンになるのではなく、多くのミュージシャンを育成する道を選んだのは何故かなと思ってしまう。私は海外で働いた事もあり、外国で働くことの難しさを理解しているつもりだ。特殊な道で成功している人だ。
