バークリー音楽院の先生Malta
前述のTomo Fujita氏と同様に、Sax奏者でありSax講師をバークリー音楽院でやっていた日本人にMaltaという人がいる。実名は丸田何某というようである。この人を知ったのは、タモリの番組「タモリの音楽は世界だ」でだ。蝶ネクタイにサングラスをかけた背の低いひげのおっちゃんがやけにアルトサックスを上手に吹くのを見て何者だと思った。Wikipediaによれば、彼はそのコメディアンのような風貌とは逆に、東京芸術大学の音楽部器楽科を卒業後、バークリー音楽院へ留学し、そこの講師を務めるかたわら、多くのジャズミュージシャンと演奏をしている。そして1980年代にはライオネル・ハンプトン楽団のコンサートマスターもこなすという本格的な略歴の持ち主である。その後日本でも活躍し広く知られるようになる。経歴を見ると、種々のバラエティーにも出演しており、堅苦しいジャズミュージシャンというイメージはなく、どちらかというとおもろいおっちゃんというイメージに見える。この人も既述のトモ・フジタさんにしても海外の超一流のミュージシャンが集まる場で、トップに立ちそこで自己実現を果たすというのはすごいことだと感じてしまう。「タモリの音楽は世界だ」が放送されていたのは1990年から1996年ぐらいだが、その後彼は2008年には大阪芸術大学の教授に着任し、2014年には東京芸術大学の客員教授に就任するなど音楽を通じて後輩の育成にも熱心に力を入れる一方で、精力的にライブ活動を行いながらCDの作成も続けている。レコードやCDを含めたディスコグラフィーは45本もあるようだ。
