米国での2度の交通事故
米国で2回の交通事故を起こした。欧州で右側通行に慣れた私はそれほど米国でのドライブは気にならないと思っていた。その日は車で初めて出勤する日だった。前日の昼間に工場まで走って大体のルートの確認をしていたが早朝の運転は昼間と少し違っていた。朝の4:30ぐらいに環状道路から西への高速へと移って車を走らせていたが、前がつかえていたので私は走行車線へ向かって左へ移動しようとした時、突然ゴツンという音がして小型トラックと接触した。本来止まって相手と話をするべき所だが、うまく路肩に止まれないうちに相手も急いでいたのか、小型トラックは見えなくなってしまった。気が動転していて相手の車のナンバーも見ていなかった。幸いにレンタカーに高い保険を掛けて借りていたので修理費用を払う必要はなかったが、一つ間違えば大変怖い思いをすることになった。そしてそれから2週間ぐらいしか経たないうちに2回目の事故を経験した。それは高速の走行車線を走っていたら、前を走っていた荷台を連結したピックアップトラックの荷台が急に外れてその荷台が私の車の右側にぶつかるという事故だった。ぶつかった場所から200~300mの所で車を止めて相手の車が来るのを待っていたが、結局会うことができなかった。すぐさま高速道路から電話をして保険会社に連絡を行うとともに修理の段取りをした。慌てていて英語がうまくしゃべれなかった。幸い東京海上火災だったので、日本人通訳を介して何とか状況の説明を行うことができた。この2回の交通事故で正直私は車の運転に自信がなくなったが、会社に行かない訳にはいかず何とか通勤を続けた。そして駐在員を集めて、改めて日本人が米国で暮らす上で運転への配慮は最優先だと皆に伝えた。
