百貫デブがギターを弾くMountainというバンド

 ロックギターというと細くて長髪のギタリストが髪を振り乱しながら、そして若くてお腹がへこんでいるうちは上半身を裸になってエレキギターを弾きまくるというのが定番だ。ところがMountainというバンドのギタリスト、レスリー・ウエストは体重がゆうに100Kgは越えている百貫デブで、長髪には違いないがどうも上半身裸でギターを弾くのはあまり似合わない感じがした。しかしその演奏はど迫力があった。1970年代なのでギターサウンドはほとんどファズのような歪んだ音色で弾き、レスリー・ウエストががなりたてて歌うのが滅茶苦茶カッコよかった。彼のギターのソロはそれほど早弾きではなかったが、彼の歌に良く合った演奏で私が買ったレコードの中でロックとしては数少ないレコードの1枚となった。彼は体重が100Kg以上あり、また長髪でチリチリのアフロにパーマをかけており、どちらかというとレスラーか暴走族の総長が歌っているような感じだった。そういえば彼の顔は、猪木や馬場と名勝負をした往年のアンドレ・ザ・ジャイアントにも似ていたような気がする。私が京都にいた時に一緒にバンドを組んでいたW兄弟はともに太っていたが、特に弟さんの方は、身長もありまた長髪であったので、このレスリー・ウエストをイメージさせる所があった。お兄さんは60才にもならずに亡くなってしまったが、ウイキペディアによればこのレスリー・ウエストも75才で亡くなっており、どちらかというと太っている=短命であるという感じがする。お兄さんの葬式以降弟さんとは、連絡が途絶えてしまったが果たして元気なのだろうか?

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