ラジオの音楽番組

 高校生の頃からヤングリクエストなどの深夜放送を聞くようになった。その流れで近畿放送の音楽番組を聞き音楽への興味が増していった。そのうちより音楽にはまるようになる中で、ジャズ番組を探し求めるようになった。そしてまず知ったのは、「ナベサダとジャズ」という番組だった。日本の元祖ジャズプレイヤーとも言うべき巨人渡辺貞夫が作った番組だった。ウイキペディアによればこの放送が聞けたのは、1969年から1972年とわずか数年であったが、私が13才から16才という多感な時期に聞いた番組だった。そしてその後はAMからFMへ移っていった。FMはAMに比べ音質に優れているので、ジャズの繊細な音を聞くには向いていると思った。できるだけ良い音質が聞けるようにとラジオも高いものをお小遣いで買った。当時は何といってもソニーだった。そしてそのFMで聴いたのはやはり渡辺貞夫さんが作った「マイ・ディア・ライフ」という番組で、番組のテーマソングは番組名と同じマイ・ディア・ライフでその優しい音を聞きながら寝落ちしたことを記憶している。そしてFM深夜番組ではっきりと記憶があるもう一つのものは城達也さんの「JET STREAM」だった。この番組はジャズばかりでなく、色々な心にしみる音楽を聴けたように思う。そして城さんの名ナレーションに乗せて番組が始まるのが心地よかった。この番組のスポンサーはJALでJET STREAMという名前もスポンサーのビジネス名から来ているものと思われる。大人になって国際線で世界を回る経験をしたが、飛行機の中でこの番組のナレーションのような雰囲気を感じた。

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