親しき音楽仲間でも気を遣う
高校生で初めてバンドを組んだ時は友だち同士で集まって何を気兼ねすることなくバンドを楽しんだ。そして大学生になっても社会人の人と気を遣うことなくバンド演奏を楽しんでいた。ところが社会人になってバンドをやるようになって少し事情が変わってきた。まずメンバーは全員同じ会社に属しており、普段からバンド以外でも様々な関りを持つことがある。例えば他の職場に普段から相性が悪くうまく仕事上のコンタクトを取りにくい上司がいたとする。ところがその職場にバンドメンバーの女性がいると、その女性の上手な口利きで気難しい上司にうまく取り入ってくれて進まない話が進むようになったりする。こういうコネ?で仕事がうまくいくのはありがたいことだが、受けるバンドメンバーにとってバンドの関係を仕事にまで延長するのは気が重いことではないか、頻繁に便利屋的にバンドメンバーを使うのは避けるべきではないかと思ったりもした。また私はバンド内で最年長であり、職位も一番上位にあったが、ある時期メンバーの中に自分が所属する部署の人で、直属の部下にあたるような人が入っていたことがある。こういう場合は人事考課などについて特に注意をした。なまじ趣味を同じくする分どうしても評価が甘くなる面がある。どうしてもバンド活動での楽しい思い出が人事考課の加点として見えてきたりする。(釣りバカ日誌の浜さんとスーさんのような関係)こういうことは公正な評価においてあってはならないことだと考えて、敢えて厳しく評価するように心がけた。そういう意味でメンバーは利害関係の少ない部署の人をスカウトすべきだったと思う。
