シルバー人材センターへ登録

 退職して失業保険をもらうまでは働くことはできないと聞いていた。しかしぼちぼち失業保険が下りる頃になると、少し遊んでばかりいるのも退屈になり、いわゆるシルバー人材センターへ申し込みに行くことにした。ここは名前の通り、一線を退いたシニアの人が半分ボランティアのような形で世の中の人のためになるような仕事をされている。例えば庭の木の選定を市中の植木屋さんに代わって安く行うとか、駅の駐輪場の自転車の整理を市役所の職員に代わって行ったり、街の管理区域の草刈りを行ったり、市が管理するバラ園の成育を手伝ったりといったような仕事が代表的な仕事だった。正直な所、事務所はあまり活気がなく、本気で市から仕事を取ってきてくれるのかと若干の不信感を持ったが、まずは参加しないと始まらないと、すぐに年会費600円を支払い連絡が来るのを待つことにした。しかし2月から会員になりしばらく待っていたが、一向に返事がなく、1ヶ月経った頃に一度状況を聞いてみた。冬場はあまり仕事が来ないとの返事だった。さらに2ヶ月経とうとする頃になり、さすがに気の長い私もいらいらしてきて、結局ネットでバイト募集の内容を探し始めるようになった。シルバーはあまりルールが厳しくなく、揉め事も少ないと聞くが、その分だらだらしていてなかなか物事が決まらないのかもしれない。そうこうしているうちに、アルバイトの話が進み、最終的にシルバーでの仕事とは縁がなくなった。結局シルバーから話が来たのは、私が広告で見つけたアルバイトに入る数日前だった。何とシルバーへの申し込みから約4ヶ月後だった。

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