米国の空港駐車場
米国は車社会である。車が動けなかったり、故障したり、ガス欠になったりすることは生活面で死活問題になる。ガソリンの値段が少々上がっても日本では商業車を運転する人でなければそれほど気にしない。しかし長距離を走る米国人にとって、ガソリン価格の高騰は生活そのものを脅かすものになる。それと同じような感覚で車の駐車確保も重要な問題となる。米国の空港の駐車場はそういう点で非常にうまく設計されている。まず駐車場は大別して3種類に分かれている。一つ目は「当日駐車場」である。これは空港に人を迎えに行って乗せて帰る人が使用する駐車場で、車の出入りが激しくまた最も駐車料金が高い。駐車する時間はせいぜい数時間である場合が多い。次は「短期駐車場」である。これは大体1週間以内ぐらいの駐車をする人が使う駐車場で、私はアジアや欧州に出張する際にこのタイプの駐車場を使っていた。そして3番目は「長期駐車場」で例えば1ヶ月とかいう場合に使う駐車場である。そして駐車する期間に合わせて、駐車料金/日は安くなるが、空港から駐車場までの距離はどんどん遠くなる。「当日駐車場」の場合は空港からドアトゥドアで繋がっていてエレベーターで駐車してある所まで歩いていける。そして「短期駐車場」や「長期駐車場」の場合、空港からバスが出ていて、「短期駐車場行き」とか「長期駐車場行き」に乗って駐車場にアクセスすることになる。このシステムは慣れると結構便利なものだが、当初はシステムがわからなくて随分苦労した思い出がある。
