帰国前の休暇

 2017年の10月に社長より帰任指令を受けた。その瞬間アメリカの思い出に短い旅に出ようと思った。最初は有名な観光地を回ることも考えたが、それは私らしくなくやはり泥臭く車で名もない街を走ろうということに決めた。幸い1年半のアメリカ生活で普通に旅をするためにどのように段取りすれば良いかも把握していた。と言っても南東部に住んでいた私がロスアンゼルスやニューヨークまで車で行くとなると大変で、ほとんどドライブだけを行っているかのようなものになる。それで行先は毎日6~7Hrのドライブで行ける地域を選び、ジョージア州からテネシー州そしてケンタッキー州とウエストバージニア州を回って帰ってくるという根性のない小?旅行となった。所詮ほとんど米国を知らない人間なので何を見ても珍しく感じ楽しめると思った。アトランタで最も行きたかったのはコカコーラ館で、コカコーラは何といってもアトランタを代表するエクセレントカンパニーである。そして一日滞在して大都市の市街風景を満喫する事ができた。そして翌日はチャタヌガ経由でナッシュビルに行った。チャタヌガは名前がユニークというだけで少し寄ってみようかと考えたが、結果的には地下の滝を見せる洞窟のような場所に立ち寄った。ガイドが「皆さんどこから来ました?」という質問をしていたが、「Japan!」と大声で返事する自分が何となく誇らしかった。やはり一人で外国で暮らすとアイデンティティーを感じるものかもしれない。そしてナッシュビルでカントリー&ウエスタンを楽しみ、ノックスビルでテネシー大学の学生街を楽しんだ。この短い旅で米国との別れをこめた。

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