企業戦士ライブその5
企業戦士ライブはサラリーマンとしての自分とアマチュアミュージシャンとしての私を繋ぐ絶好の催しとして私には良い思い出となった。第1回、第2回の企業戦士ライブで某放送のアナウンサーがボーカルを務めるバンドと仲良くなった。他のバンドは一般企業の人だったのに対して、いわゆる業界人は私にとって珍しい存在だった。そのバンド名はUタイムバンドと言い、彼が担当していた番組名から来ているということだった。またバンドメンバーもその時の放送作家やADなどスタッフが中心だということで、TV番組に関する面白い話もメンバーから聞くことができた。またアナウンサーの川本勇さんは2回のコンサートの司会もやってくれていた。彼の年齢は私よりやや下だったが、しゃべり易い雰囲気の人だった。そのうちTVのローカル番組を見ているとスポットで彼が出演していた。あらためて私の中で彼は数少ない有名人の一人になった。その彼がある時、私の住む街のライブハウスへやってきた。久しぶりに彼らの演奏を聴いて、終わってから旧交を温める場を設ける事ができた。彼はローカル放送局に深く根ざしており、「故郷の歌を歌うアナウンサー」として売っていた。実際その頃から20年ぐらい経つが、今も時々ローカル放送局で彼の歌声を聴くことがある。またその後彼は自分の番組を持ち、故郷の有名スポットやおいしい料理屋さんの紹介などを紹介するようになり、ある意味で地元のスターとなった時期もあった。
