仕事があるからスケジュールが組める

 前の会社を離れて約3ヶ月後に再就職することになった。その3ヶ月とその後では一つ大きな違いがあった。それは「スケジュールが明確になる」ということだった。仕事をしていない時は毎日が日曜日であり、今日も明日も明後日も皆同じような日だった。ところが仕事を再開してみると、「仕事に行く日」と「仕事がない日」は全く違う日となった。「仕事に行く日」はすべて仕事優先であり、仕事の為の段取り、工夫、時間調整を考える必要があった。ところが「仕事がない日」は時間拘束がなく、自分がしたい事をその日に当てはめることができた。つまりその日にしかできない行事を日時と紐付けすることができるわけである。よく退職をすると何もする事がなくなるという話を聞くが、私は少なくとも何をしてよいかわからないということはないが、ただ「明日特別に何をするか?」がはっきりせずダラダラと過ごすことになってしまうのが問題だなあと思っていた。退職をするとよく悠々自適というような話が出るが、これはやりたい事を自分の好きな時にやるということだと思う。しかし「やる事」と「やる日時」が紐付けされていない生活を繰り返すと、「やる事」は「いつやってもいい事」になり、最後は「やってもやらなくてもよい事」に変わってしまうのだと気づいた。そいう意味で仕事を始めることで明確になったスケジュールが、やる事の必要性や時間割を明確にし、日々の生活をより実のあるものにするのだと感じるようになった。

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