マレーシアの医療

 マレーシア人の寿命が短いのは医療レベルがやや日本と比べても劣っているのが原因でないかと感じていた。実際会社は社則で「社員は1年に1回必ず健康診断を受けること」が決まっている。しかし現地社員と日本人駐在員とは同じ医療機関で検診を受けているわけではなかった。一つは言語の問題もあったが、日本人は外国人向けの高級クリニックで、かつ日本の大学の医学部を卒業して日本語がペラペラの院長先生が健康状態を説明してくれる所で検診を受けていた。ここの医療は日本の検診よりもさらに高度な機械も使用していた。例えば日本の社員検診ではまず行わない脳のMRIを撮ってくれ、その断面写真を検査結果に添付してくれるようなサービスもあった。しかしそれだけの医療を行っているだけに費用もべらぼうに高くついていると思われる。正式に質問したわけではないが、マレーシア人一般の医療機関の費用が数千円/人とすると、多分日本人駐在員の使う機関の費用はその数十倍から100倍近い費用がかかっているものらしかった。しかもさらに問題なのは、私自身の検診の中で、私は後日日本で不整脈の診断をされることになるが、その少し前の現地での診断では正反対の結果を聞いていた。このように医者自身のレベルから来るのか、医療レベルから来るのかわからないが、現地では誤診断と言っても良いような診断が行われ、結果患者の命を縮めたりすることも起こっているのではと心配もした。

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