65才からの筋トレ
退職する前に、自分の老後に対しての基本的な方針を立てた。会社員時代から毎期ごとに方針を立てて自分の行動指針としていたが、これはプライベートでも役立つと思い始めた。その方針の一番目が「健康第一、精神安定」という項目だった。そして健康を保つためには、規則的な生活と適度な運動をしようと考えていた。最初は老人がよく通うトレーニングジムに私も通おうかと考えていた。あれこれ調べると、平日のみ午前か午後にジムを使用するのに大体6,000円から8,000円ぐらいの月間費用がかかった。意外と安いと思った反面こんな事にお金を使わなくても、肉体労働を伴う仕事に就けばお金をもらいながら体を鍛えられるというふうに思うようになった。実際に65才から勤め始めた販売会社は早朝に荷受けなどの肉体労働もあり、また仕事中はずっと立ちっぱなしなので結構疲れる。夏場は大量の汗をかきほとんどトレーニングジムに通っているのと変わらないと思った。ただトレーニングジムと違うのは、トレーナーがついてくれないので自分の体調や動き方のコントロールは自分で行わないといけない。そして最も大事なことは、今後は体が衰えはしても成長することはないので、どうやって体を壊さないようにしつつ健康でいられるように調整するかに本当に気をつかう必要があるということだった。私も昔気質の人間なので、一度仕事をすると決めた限りは手を抜くのは嫌だし、どうせなら雇い主に喜んでもらえるような仕事の仕方をしたいと思っていた。ある意味でこの自主トレ?はジムに通うトレーニングよりも智恵の要る筋トレかもしれない。
