Fireがおおはやりだが・・・
Fireという言葉が流行っている。FireとはFinancially Independence Retire Earlyの略語で「経済的に独立して人より早く仕事しないで生きていけるようになる」というものだ。確かにお金を多く稼いで人より早く仕事を止めて人生をエンジョイしようという考えは一見魅力的に見えるが、私はこの考えにはあまり賛同できない。性格的なものかもしれないが、私は家にじっとして動かないのは我慢ができない。何か目的を持って動いていないと気が済まない。だから本当に仕事をやめて無目的に生活をエンジョイするのは私にとっては極めて苦痛になる。やはり人のためになることを行い、その対価としてわずかでも良いのでお金をもらうというのが良いように思う。これで全くお金ももらわずにボランティアで体を動かすのは、責任感がなくいつでもやめても良いと思ってしまうだろうし、本気で仕事に尽くすことができるのかと思ってしまう。最近よく老後の有効な過ごし方という類の本を読むが、多くの本に好きなことや悩みを伴わないことをしなさいといういわゆる「気楽な生き方をする」ということと同時に、「体の続く限り仕事をして社会に貢献しなさい」というのがある。仮にお金が有り余っている人であったとしても、お金をもらうぐらいの責任感を持って社会の中の一員として十分認められる行動をすべきということだろう。もし仕事で社会に貢献することが難しければ、地域社会の人々が喜ぶことをしたり、志を同じくする趣味の会を盛り上げるなど何か努力をすべきではないかと思う。最も一方ではいずれ体がいうことを効かなくなるので、安全・安心第一でほどほどにやれということだとは思うが。

FIRE=人より早く仕事をやめて人生を楽しむ?