体調管理のKPIは?
サラリーマン時代の後半いわゆる経営能力を試されることがよくあった。その中でKPIという言葉をよく使った。これは外国人にも日本人にも共通して使えるもので、Key Process/Performance Indicatorの略字である。要は何かの目標を立ててやっていく時に、その目標を達成する個々の指標として日々の管理に使う数字をKPIと呼んでいた。私は65才を迎えて、とりあえず「一定の体力と気力を維持することで素敵な人生を持続する」という目標を立てた。そしてそれがうまくいっているかどうかのKPIとして、①体重②歩行数③血圧の3つを挙げた。この3つを選んだ理由は、まず比較的簡単に測定することができる、次に歩くことが自分の行動と相性が良いと思っていた、50代前半から急激に夜のおつき合いが増加して体重が一挙に増えてしまったのでこれを戻したいということからであった。最初は仕事ではなく、近所に多く存在しているスポーツジムに行こうかと考えたが、スポーツジムは強制されないので嫌になれば簡単に止めてしまうかもしれないと思ったし、一方仕事をすればよほどの事がなければ簡単には止めないだろうと思ったからだ。また仕事は「体を鍛えてお金をもらえる」のに対してジムは「お金を払って体を鍛える」ということなので、損得勘定面でも仕事の方が良い気がしたからだ。そして決定的になったのは、あるジムの前で老人同士が喧嘩をしていたが、よく見ると昔一緒に仕事をしたことがある人だった。こうやって昔を知っている人と趣味の場で顔を合わせたくないと思い、いっそのこと仕事に就こうとなった。少なくとも開始後の1年間はこのKPIは良い方向に動いているので継続できている。

KPIを意識して仕事をした50代