コミックバンド大好き1
昔からコミックバンドの演奏が好きだった。多分発端は高石友也とザ・ナターシャセブンを見た時からだと思う。このバンドは元々カントリー&ウエスタンの曲を演奏したり、オリジナルのフォークソングを歌ったりするバンドで、ボーカル高石友也のバックに超ハイテクでギター、バンジョーそしてマンドリンを演奏するメンバーが2人いた。ところが時々このバンドは余興でデキシーランドジャズを演奏した。確か高石がトロンボーン、他のメンバーがトランペットなどを演奏したと思う。そして曲は昔懐かしいアメリカの漫画の主題歌だった。こうしたまさかこんな人がという意表を突く演奏に驚かされると同時に、狙いとする皆の気持ちを新たな方法で盛り上げるという手法に感心し、是非こんな演奏を自分もしたいと子供心に感じた。そうした中で私が大好きだった一押しのバンドが横山ホットブラザーズというバンドだ。まず好きなのは最初にバンド紹介曲をやって、最後にバンドお別れ曲をやるという所だ。最初は「歌って踊ってリズムショウ・・・」という歌詞で皆の心をつかむ、そして最後にさらっと「ホットブラザーズ」でカッコよく終わる。バンド名の通り全員が兄弟で、いかにも芸人顔のお兄ちゃんがあほな事を言い、下の兄弟がつっこむという仕立てになっていたと思う。そしてこのバンドでの一番の盛り上げは、のこぎりをたたいて演奏する「荒城の月」だ。ぴよーんというのこぎりを弾く音がなかなか観客の琴線に響くような感じになる。一見この演奏は難しそうだが、実際はあまり難しくなく誰でもできる演奏だ。しかしこれを芸に生かした彼らのアイデアは特筆されるべきものだと思った。

横山ホットブラザーズ。必殺のこぎり芸「おまえは阿保かあー。ピヨーン♪」