コミックバンド大好き2
他にコミックバンドで好きなバンドや芸人が多くいた。ほとんどはあっと言わせる仕立てで感動するのがほとんどだが、中には玄人?の立場から色々感心する場面があった。例えば「かしまし娘」というバンドは勿論始まりと終わりにオリジナル曲を持っていて私の好みに合っていたが、それ以上に目を惹いたのはギター担当が持っていたギターだった。あまり私が見たことのないギターだったが、多分ギブソンのフルアコースティックのオールドモデルではないかと思った。買えば数百万円?か。実際の演奏はあんなええギター持たんでもええのに、と思わせる演奏だが、彼女のおせじにも褒められない容姿に不釣り合いな立派なギターとのアンバランスが彼女らの芸風をある意味格調高くしていた。また「宮川左近ショー」というバンドがあった。リーダー宮川左近が渋い声でうなる浪曲にバックバンドが盛り上げるという仕立てになっている。このバンドにはスーパー三味線弾きがいた。名前は忘れたが、オールバックにした少し二枚目のこの三味線弾きはすごい早弾きで三味線を弾く。そしてしばらく弾くと演奏をやめてふーっと一呼吸を入れてから「私何でこんなにうまいにゃろう」と言うのがお決まりのセリフとなっている。実際すごく上手かった。もうあの人も亡くなっているのかなあ。また最近吉本新喜劇にギターを持って出てくる芸人がいる。名前は松浦真也と言い、何故かギターが背中にぶら下がっていて、必要なタイミングでジャジャジャーンと合せる。彼の演奏は事前によく練られていて、そのタイミングの良さとカッティングの切れで一流ミュージシャンを感じさせる。

ばかテクの三味線弾きがいる宮川左近ショー「私なんでこんなにうまいにゃろう?」