エミレーツ航空ファーストクラスの思い出
エミレーツ航空はUAE(アラブ首長国連邦)のナショナルフラッグだ。よほどのことがないとこんな航空会社を使うことはないようなものだが、一度だけしかもファーストクラスでのアップグレードで乗る経験をした。これは欧州駐在として日本から欧州へ出発する初日の事だった。関空から飛ぶKLMが何かの不具合で急遽フライトキャンセルとなった。しかしこのように航空会社のミスによるキャンセルの場合は、航空会社は他の航空会社にお願いして代理のフライトを確保する必要があった。私の場合は、朝11:00のKLMのフライトが夜のエミレーツ航空に変わった。またオランダ直通からマレーシアのクアラルンプール経由ドバイまで行き、その後乗り換えてオランダに着くフライトとなった。そして日本~マレーシア間のフライトで、今まで経験したことのない素晴らしいファーストクラスを経験できた。まず言われた席へ行くと、自動扉のついた1ボックスのシートだった。勿論シートはフルフラットになり、寝る時は扉を閉めてフルフラットで誰にも邪魔されずに安眠することができるというシートだった。そのうちエキゾチックな顔をした8頭身ぐらいのスタイルの良い美人のCAさんがやってきて、「ウエルカムドリンクはどれが宜しいでしょうか?」とメニューを見せてくれた。その中にはいわゆるドンペリがあり、「これでお願いします」と言ったが、内心何倍飲んでも良いのかなど下種なことを考えてしまった。エミレーツは「一番乗りたいエアラインの1位」になったこともあるぐらい人気のある航空会社だが、怪我の功名とはいえこんな素晴らしい経験ができた。

憧れのエミレーツ航空、しかもファーストクラスに乗る