マレーシア人が夜遅くまで練習

 私はマレーシアに駐在中、2回アニュアルディナーという催しでバンド演奏を行っている。1回目は何となくマレーシア人に自分を知ってもらおうと思い参加したのだが、その縁で徐々にマレーシア工場での音楽仲間が増えていった。そしてマレーシアより欧州への転任が決まった時点で、この工場の思い出づくりにもう一度演奏をやりたいと思い音楽仲間に声をかけた。マレーシアにはすでに5年ほど駐在していたが、人間関係もわかってきており、最後のステージは何か自分が納得できるものにしたいなと考え、可能な限り多くのメンバーをステージに上げることを企んだ。特に狙ったのは、普段は皆の前で偉そうにしている管理職メンバーを順番に歌わせようと考えた。その時に私が企んだのは、We are the worldという曲を順番に皆で歌うことだった。この曲はアフリカで飢餓に苦しむ人たちを救うために募金などで応援するために世界の一流ミュージシャンがボランティアで参加し、稼いだお金を募金に充てるという試みだった。これを私は「皆が助け合ってマレーシア工場を最高の工場にする」というメッセージを揚げて、管理職に参加してもらうことにした。この練習については結構苦労した。場所は夕食時期を終えた会社のキャンティーンを使った。普段の仕事は17:00までで、その後皆は一旦家へ帰り夕食を食べてから20:00頃に会社に来てくれた。(私から強制したわけではない)勤労意欲に乏しいマレーシア人だが、この試みには多くのメンバーが賛同してくれた。結果はアニュアルディナーにおいても盛況なものとなり、私の目論見はほぼ達成することができた。

仕事より趣味に夢中なマレーシア人(中央私)

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