職場の調和と成績のどちらを取るの?

 長く仕事を続けていると選択に悩む重要な課題があった。それは職場の調和を重視すべきか、それとも結果を重要視すべきかという問題だった。大きな改革を進めようとするとどうしても保守的なメンバーから反発をもらうのでうまくいかないことがよくあった。それを押してでも強引に進めていくと職場の雰囲気が悪くなり人心が離れていき易い状況が起こった。一方そうは言え、職場の課題がなかなか解決できずに長期に低迷状態に陥っていると職場は活気を失いついにはビジネスに深刻な問題が起こる。そしてついにはこのビジネスを止めるのか続けるのかといった究極の判断を迫られる時期になると、会社は従来の常識に従わない思い切った手を打ち、最後運が良ければ結果がついてきて事業は好転する。こうした思い切った手を打つ時は、皆は半信半疑でリーダーについていくが、やはり従来の常識から大きく外れているアクションに一旦不安を持つ。しかし結果がついてくると、少数であった新たなやり方の信奉者は一気に増え、新たなやり方が定着するようになる。したがって結果さえ出れば、職場の雰囲気が多少悪くなっても仕方ないという考え方もあり得る。私はどちらかというと、職場の雰囲気を大きく乱すことがないように、ゆっくりと変化させていくやり方を好んだ。しかしこのやり方は時間もかかるし、部分的な変化に留まるため目に見えた業績の変化をなかなか出すことができない。一方大きな改革をできる人のやり方を見ると、一時の職場内の軋轢は我慢して一気にやり方を変えてしまうので結果が早く見られ、良い結果が早く出れば出るほど皆が変化に気がつき好循環が進む。

職場の和を保つと思い切った改善ができないが・・・

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