裏方に回ったTOKIO長瀬の生き方
前の会社ではあるビジネスのトップとして皆の前面に立って旗を振らないといけない立場にあった。確かにこの種の仕事は責任感が向上するし、また仕事をより良い方向に変化させるために種々の知恵を使うというクリエイティブな経験もできた。しかし本来の私は決して皆の前に出て方向性を指図するような目立ったことが好きではなかったように思う。私が本当に好きだったのは、皆と一緒になってある目標に向かって進み、皆と一緒に進捗していく喜びを共に感じ、そして時には失敗してくやし泣きをし、時には成功して嬉し泣きをする、そういうような場に身を置くことだった。そういう意味では、私は表舞台で働くより裏方で働くのが好きだったのかもしれない。いわゆる縁の下の力持ちとして表舞台の人を助け、結果自分のやったことが表舞台の成果に繋がれば素晴らしいとおもっていた。ところが結果的にはそのような形にならなかった。私は表に立って、念仏のように会社方針を唱えて皆を先導し、皆が達成した成果の上に乗っかかり事業の成功や失敗を云々することをやってきた。そんな自分の好きなことと、実際の会社での生き方の違いを感じていた頃、テレビである芸能人の生き方を知った。それはTOKIOという飛ぶ鳥を落とす勢いの男性チームのリードボーカルをしていた長瀬という人の生き方だった。彼はリードボーカルとして陽の目を浴びていたと思うが、ある日突然に裏方の大道具のような仕事をやりたいとチームからの離脱を宣言した。果たして長瀬さんは私のような考えだったのかはわからないが、今も裏方の仕事を嬉々としてやっている?らしい。

TOKIO長瀬、脚光を浴びるのに疲れた?