ユーロ圏を作ろうとした気持ちがわかる

 海外旅行に出かけるとまず心配になるのは、パスポートを見せて何を聞かれるかとか、空港へ着いたら出国ゲートにどのように行けば良いのかとか、荷物をどのようにチェックインするのかとか、着いたら現地通貨にどこで両替してもらえば良いのかとか、旅行そのものより種々のその他の段取りが気になる。これは旅行に出るどこの国の人も同じ思いであろう。欧米の人は年に一回か二回長期のバカンスを楽しむが、こんな時に毎回のごとく入国・出国手続きに悩むのは嫌だろうと思う。そういう中でユーロ圏の人は同じ域内であれば、こうした煩わしい手続きから解放される。まず通貨はすべてユーロなのでいちいち両替などする必要もない。そしてパスポートをいちいち探しては係員に見せることもない。オランダからフランスに行く時は、まるで国内便の通路から出てくるようにパスポートなど見せずに出国できる。これは新鮮な驚きだった。さらにヨーロッパ人は皆似た文化を共有しており、街にはカフェがあり、石畳の道の散歩を楽しむことができる。米国と違い、チップは必ずしも必要でなく支払いも簡単である。また観光地と言われる場所ならどんな国でも大体英語が通じる。昔のフランス人は英語をわかっていても敢えてフランス語しかしゃべらないと聞いていたが、そこは商売で今は愛想良く英語で受け答えしてくれる。ただ私が欧州に駐在していた時は、工場はオランダとイギリスの2拠点だった。イギリスは当時ユーロ圏だったにもかかわらず、通貨はポンドを使用し空港ではいちいちパスポートを見せないといけなかった。そしてついにはBREXITでユーロ圏から離脱してしまった・・

同じ通貨・同じ文化のユーロ圏

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