ストレスはあまり感じない方だったが、・・

 会社員時代を総括して世間の人が言うほどストレスをあまり感じなかったのは幸いだったが、それでも何度かはそれらしきものを経験した。その一つはいわゆる「縄張り争い」の経験だった。私は入社してある商品の開発を担当していたが、その仕事にある程度目途がついた頃上司から従来ある商品について違う角度から検討してみるよう指示を受けた。しかしそれをやり出した途端に、それを担当する先輩社員から嫌味や横やりを受けた。今から思えば、ちゃんと仕事の担当や配置について交通整理を上司が行ってくれるべきだったが、それがないままに進んでいたので先輩社員は自分の縄張りに私が入ってくる事を拒んだのだと思う。当時の私は随分うぶでそういう横やりを経験したことがなかったので大いに悩んだ。その次は組織改革に取り組めと言われ、組織横断的なグループのリーダーとして仕事をしていたら、そのグループから出される意見が現状の組織のやり方を批判をするものが多く、結果としてグループリーダーとして動いている私が矢面に立って責められることになった。この時は多くの組織から恨まれてつらかった。そしてまもなくこのグループは解散となった。またそれまで村社会のようによく知っている者同士でやってきた組織に外部から違う考え方を持った上司が来た時にカルチャーショックを受けることになった。この時はこれまでのやり方を全否定され、一から仕事のやり方を叩き直された。今から思えば私自身が会社員として甘く、従来の村社会の中でのやり方に慣れ過ぎて「一人で生きていく」自覚ができていない部分を指摘されたのだと思う。しかし後年この経験は海外で役だった。

サラリーマンにつきもの?のストレス

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA