トムパクストン「流れ者」

 私が生まれて初めてそして一度きりステージで歌った話をこのブログでも紹介しているが、その曲はトム・パクストンが作曲したRambiling Boyという曲だった。ただ英語で歌うのは自信がなかったし、また歌詞のイメージを感じられないので、高石ともや?が訳した日本語版で歌った。当時アメリカはヒッチハイクなどをしながら広い土地をさまよういわゆる「流れ者」が多くいた。こうした若者の中からヒッピーが出てきたり、自己主張する歌手やロックシンガーが誕生した。中でも思い出に残っているのはイージーライダーという映画で、麻薬で財産を築いた若者が大陸をバイクで走り回りヒッピーたちと自由気ままに生活を楽しむというあらすじだった。この「自由である」ことを見つけるために若者たちは故郷を離れ大陸を当てもなく彷徨うというのが、私には真似のできないことで何か猛烈にかっこよかった。歌詞を少し紹介すると「あいつは男、一緒に苦しみ、一緒に彷徨った、雨の日も風の日も。今祈る流れ者、この旅に幸あれと、今祈る一人旅あいつに幸あれと」特にこの「今祈る一人旅/流れ者、あいつ/この旅に幸あれと」の部分は何か心打たれるものがあった。高校生の文化祭で私はこの歌を歌い、時々口ずさみながら大学生になったが、その後日本各地を旅した。ほとんどは一人旅で、誰にも邪魔されず自由に明日知れない旅を楽しんだ。最も印象が大きかったのは1ヶ月にも及ぶ北海道の旅だった。累計で3~4回は出かけただろうか?こうした昔の出来事は私にとって大事な思い出となっており、今こうやってブログを書くための重要な原資にもなっている。

Rambling Boy=流れ者、トムパクストンの名曲

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