老後2000万円問題

 高齢化が進む中で現行の年金制度だけでやっていけるのか?という素朴な疑問が投じられた。昔の年金制度は大体60才で定年して80才前後で亡くなることを想定していたと思う。ところが昨今は平均寿命が伸び続けており、最近の統計では男性が83才、女性は88才であるとのことだ。さらにこのまま行くと「人生100年時代」に突入するというのもまんざら嘘ではないようだ。織田信長が「人生50年」と言ったことを思うと大変な進歩?だ。一方年金というのは現役世代が高齢者のために働き払い続けているが、この現役世代の数は少子化のためにどんどん減少している。この傾向は高齢化社会を迎えるほとんどの国でも見られる。高齢者の支える現役世代の数が不足してしまうわけだ。そのため年金支払い時期や定年時期が見直されてきた。私の場合はちょうど制度変更のはざまで、定年は60才のままだが、年金受給は65才に延長されたため、60~65才までは雇用延長を選択する人には会社は働く場の提供を行うことが義務付けられるようになっていた。いずれ定年年齢は65才になり、さらに70才までの雇用延長を考えるようになるのだろう。こうした事から長生きをした場合に現行の年金や退職金を足してもいずれ貯えが枯渇することが予想される。ある経済学者の計算によれば仮に人生が100年あったとすれば、定年時点での1家庭2人の貯えは2000万円が不足するということだった。サラリーマンの退職金は2000年頃をピークにどんどん減っており、60才時点では平均1500万円との事。すると500万円が不足するが、現時点政府はこれをうやむやにしている。

寿命が伸び、退職金だけでは老後は心もとない?

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