自分が楽になる生き方をしよう

 定年退職をして今後老後生活というものをやっていかねばならないとなって種々の「老後の生き方本」を読み漁った。すでに日本は高齢化社会を迎えており、この種の読本は毎日のように発行されており、本屋には特設コーナーが作られるほどだ。その中で比較的多くの著者が書いておられる内容に「自分が楽になる生き方をしよう」というのがある。長い人生の中、回りの人や世間体を気にして生きていかねばならないことは山のようにある。できることなら避けて通ったり、知らないふりをしたいと思うことも多くあるが、慣習やルールや流行に合わせて近隣の人・同僚・上司あるいは友人から色々な働きかけがあって、それをすべて振り切ってやらないわけにはいかず、なかば嫌々受けざるを得ないことがある。こうした「世間のしがらみ」を振り切って、自分がやりたいと思うことだけをやっていくのが良いという。その一番の理由は「嫌なことをやる=精神的にストレスが溜まる」からだ。かつて会社の一員としての独特のモラルを持っていた時期には、「どうしてやらないといけないかの理由はよくわからないが、過去から先輩方が引き継いできた」とか「今の時代にはやや不自然には感じるが、上司がやるのに自分がやらないのは?」とか訳がわからない理由でやりたくないことをやってきたこともあった。さらに田舎では種々の理解不能なしきたりがあって、地方から来た人にはやる理由が全くわからないが、「村八分」にされるのは嫌なのでお付き合いするというものもある。せっかく集団から離れて自由人になったのなら、こうした心の中で違和感のあることを一つずつ外していけば良いと思う。

定年後は世間体など気にせず「自由」に生きたい

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