商売で行った国5:フィンランド

 フィンランドと言えばサンタクロースで有名な国だが、私はこの国と大別して2つのミッションで付き合う経験をした。一つはまだ私が30才になるかならないかの頃の話だが、当時我々の会社はグローバルになる為に色々な中小メーカーとグループを作ることに奔走していた時期があった。当時世界30位?ぐらいのレベルに位置していた会社として何とかメジャーになるために、中小メーカーとチームを作り、当時あったBig3と対抗するような規模になれないかを真面目に考えていた。その頃に付き合った会社の一つにフィンランドの会社があった。私の担当するビジネスは大量のエネルギーを消費するもので、フィンランドのような冬は零下何十度という低温の土地でうまくやれるのかと思ったものだった。初めてフィンランドへ行った時は驚きの連続だった。とにかく森と湖だらけの土地でやたら白樺が多かった。また先方のもてなしでサウナで欧米人と裸の付き合いをするという経験を初めてした。その後この会社は我々のやっているビジネスからは撤退し、川下分野の製品に特化するようになった。ところが2016年に欧州の会社を買収して、付き合っている会社を調べていると、このフィンランドの会社を見つけた。川下分野に特化したこの会社は高い利益率でこの事業を押し進め、今や我々の製品を購入する客先の立場にあった。私も一度Before & Afterでこの会社の変貌を見たかったので、出張に参加させてもらった。工場内は全く違う工場になっていたが、森と湖に囲まれた土地は変わらず、スマートでかっこいいフィンランド人たちも健在だった。昼食は会社のキャンティーンで食べたが懐かしい気がした。

フィンランドの窓口ヘルシンキ空港

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA