商売で行った国6:インドネシア

 マレーシアに滞在していた時にインドネシアに行く機会が2回あった。日本で販売をしている商品の受託生産をイタリアのメーカーにお願いしていたが、このメーカーがギブアップし代わりに生産をしてくれるメーカーを探していた。たまたまマレーシア工場にインドネシアの会社が表敬訪問にやって来たが、このメーカーが同タイプの製品を生産販売していることを聞き我々の受託生産をしてくれるかについて話に行ったのが1回目の出張だった。インドネシアはマレーシアと同様イスラム圏であり街並みも似ていて何となく親しみを感じた。相手の会社はインドネシアで上位に入る大富豪がオーナーの会社で、混んでいるジャカルタ空港もその会社の特別VIP扱いで短時間で出られた。その後大渋滞のジャカルタから工場まで行ったが、驚くことに90%ぐらいの車は日本車であり、親日国と言われるのが納得できた。工場は欧米のメーカーの技術指導による近代的な工場であった。インドネシア人はインドネシア語をしゃべるが、ほとんどマレーシア語と同じらしく、同行のマレーシア人は母国語で会話をしていた。残念ながら大富豪のオーナーとは会えなかったが、我々の会社紹介と近くのマレーシアで20年以上ビジネスを継続していることを伝え、受託生産の可能性について議論した。2回目はビンタン島という島へ原料を見に行った。それまで中国の1社に原料ソースが偏っているのはリスクと考えインドネシアに原料ソースを分散させるという狙いだった。初めはあまり安く購入できないとがっかりしたが、その後商社を外し安く原料を輸入するルートが確立した。

インドネシアビンタン島にて

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