ソーシャルセキュリティーナンバーについて

 欧州でも米国でも自分のID(自分が誰であるかを確認できるもの)として国が個人に与える番号をすぐにもらった。一般の旅行客は自分のIDはパスポートでも良いが、少なくともその国に住み生活をするものは何か別のIDがいる。日本でも自分のIDを示す場合、運転免許証が一般的だ。しかしこの運転免許証は運転者と運転資格を紐づけしたものだが、国と個人を紐づけしたものとは言い難い。そのためこうした個人番号が必要なのだろう。考えてみれば当たり前のことなのだが、当時は何故こうした番号をもらうかについてあまりよく考えておらずやや違和感を感じた。しかし2019年に日本へ帰ってきた際に「マイナンバーカード」というものの導入が始まっていることを知った。どうやらこのマイナンバーカードは国と個人を紐づけ、さらには個人の持つ種々の情報をこのカード1枚に紐づけできるようにするもののようで欧米のこうしたIDカードと似たものであることを知った。世界の先進国の中でこうした個人番号を有していなかった国は日本だけでようやく日本もID面で世界標準になったということか。マイナンバーカードが始まった時は多くの人が何故作らないといけないのか?という質問をしていたが、私は欧米の状況を知っていたので、おそらくマイナンバーカードがパスポートや運転免許証よりもIDという意味では最上位にくると見ていたが事実種々の恩恵があるようだ。いまだに個人情報の流出の観点からマイナンバーカードを作るのを嫌がったり、情報の開示をしない人もいるようだが、最も個人情報漏洩を気にする欧米人が番号制に従っているのは事実だ。

国と個人を紐づけるSSNカード(オランダ)。欧米では当たり前。

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