セリフの曲
歌い手に特徴のある場合に、歌い手が歌詞のほとんどをセリフのみで語るような歌を歌う場合がある。私が学生時代にヒットした曲に、海援隊の「おふくろの唄」やダウンタウンブギウギバンドの「港のヨーコ、横浜、横須賀」という曲があった。この2曲はともに大半がセリフの曲だった。おふくろの唄は、リードボーカルの武田鉄也が子供の頃におふくろさんにおこられ、そして時には人生の教えを受けたことを博多弁で面白おかしく語りかける曲だった。「こら鉄也、なんばしょーとか」という独特のつかみで始まる曲に聞く人は思わず引き込まれた。またこの曲を聞いた多くのホステスさんが故郷を思い出し涙したとかしなかったとか。また宇崎竜童がリードボーカルを務めるダウンタウンブギウギバンドの港のヨーコ、横浜、横須賀は港町の場末のスナックを渡るヨーコというホステスの事を語った曲で、延々と単調なベースラインが流れ、それに乗って宇崎が不良っぽいしゃべり方で物語をしゃべる。そして最後は「あんたあの子の何なのさ?」と問いかける極めてかっこいい曲だった。このように長い語りの曲はかっこいいと思っていたので、ある時2コードしかないシンプルなインストロメンタルの曲を作った。この曲はバンド紹介する目的で作った曲だったので、その曲に乗せて英語でかっこいいバンド紹介をしようと思った。色々紹介の文型は変化したが、その原型はこんな感じから始まった。Hi everybody, now we present you a special show time. Ladies and gentlemen, we present you XXX. Let’s join us and ride on, baby. present you by XXXX.

あんた、あの娘のなんなのさ?