年をとると下手になる人、変わらない人

 ミュージシャンも年を取ると技量が落ちていくのが一般的だ。特に発声練習を怠る歌手は、続ける歌手と比べ急速に音量が落ちていく。時々テレビに往年の名歌手が出てくるが、日頃練習をしていないのが明白で酷い歌声を聞くはめになる。歌と同様楽器演奏者でも日頃練習している人としていない人では技量に差が見える。ギターで例を挙げると、3大エレキギタリストと呼ばれたエリック・クラプトンはここ最近大きく技量が劣ってきている。若い頃の彼の演奏は日本ではCharが、外国でも大きくロックギタリストが真似をした。特に伝説のバンドCreamで弾いたCross Roadは多くのギタリストがコピーをしている。ところが最近聞いたクラプトンのCross Roadはワンパターンで聞くに耐えないような演奏だった。彼は技量が落ちてきた頃にSlow Handというアルバムを出して敢えてゆっくり弾くのもかっこいいぜと言っているが、やはりいつまでも早弾きのお手本であって欲しいと思う。それにくらべてカシオペアの野呂一生はずっと努力を続けていて見ていても気持ちよくなる。カシオペアと言えば、クロスオーバーとかフュージョンとかいった音楽ジャンルを演奏する草分け的な存在で、私が会社に入った頃にバンドが結成され40年以上も演奏を続けている。そして年々新たな技術や音質に取り組み、その演奏は衰える気配が見えない。何かの対談をYouTubeで見ていたら、やはり年を取ると早く弾くのは厳しくなるが努力して昔通りの演奏を継続できるようにしているという話を語っていた。何でも好きなことはむきになって努力を怠らないようにしたいものだ。

タイトルはSlow Handだけど腕までSlow Handになってない?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA