英語について2

 私が学生の頃英語でコミュニケーションできる日本人は10%もいなかったのではないかと思う。確かに英語は日本語と全く違う言語だし、発音も日本語にないしゃべり方をしないといけないので、真似をするのは日本人には少し気恥ずかしい。しかし私の場合は中学、高校と外人による英語教育を受けていたせいもあって、英語をしゃべる外人は「異国人」ではなく普通の人間であり、少し巻き舌でしゃべることについてもそれが当たり前であり、むしろそういう発音をしないと通じないことを理解できていた。そしていずれは本場アメリカで英語の意思疎通をする場に身を置きたいと思っていた。そしてその最初の場は学生時代に行ったアメリカ一人旅だった。費用の問題と英語のスキル向上の目的で、日本人の団体ツアーを避け現地のバスキャンピングツアーに参加することにした。当時はまだ1ドル=360円の固定相場の時代でアメリカまでの飛行機賃はべらぼうに高く、飛行機賃を除くとお金は10万円しかなかったのでこんなツアーを選んだ。それでもロサンゼルス~ニューヨークまで約1ヶ月間を10万円で行けるなら十分と思いツアーに参加した。確か初めてしゃべった英語は経由地のハワイでのWhat time is it now?だったと思う。滅茶苦茶緊張して訊ねた。自己紹介をする際、「よろしく」と言うのをPlease remember me!と何やら訳のわからん言い方もした。30日間恥ずかしい思いやら意味不明のピンチを切り抜けながら度胸がついた。それから仕事や出張で外国を回り失敗や成功を繰り返しさらに度胸がついた。赴任先では満足な英語はしゃべれないが大勢の外人の前で彼らを笑わせていた。

外国語は失敗の積み重ね、場数で勝負だ

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