人の悪口は言わない、でも30%はいる嫌いな人

 会社である立場以上になってから私は努めて人の悪口は言わないようにしようと心がけていた。人の悪口を言うと、人から「あの人はよく人の悪口を言いふらす」と言われ、最後は「放送局」とか言われてよい評判はもらえない事を肌で知っていたからである。要は「悪口を言う人は最後自分に返ってくる」からである。実際どんな職場、どんな国で働いていても悪口を言う人には会う。そしてその人から悪口を言われる対象者について意見を求められると、「私はあまりよく知らない」とか「私はその話題は彼としたことがない」などとできるだけ結論を避けるようにしてきた。結果的にはそれが私の処世術になっていたのかもしれない。しかし本当に悪口を言いたい人がいないのかと言えばそうではない。会社員時代の最後に私は障害者雇用の会社に身を置いていた。この会社では100人近い障害者の人が働いていた。そして定期的に彼らと職場上の問題について聞いてみると、「誰々さんが嫌い。一緒に働きたくない」とか「誰々さんはいつも自分に対して嫌な態度をする」と言った他人への悪口がほとんどだった。そうした中で私は時々障害者社員と一対一面談を行っていたが、その際に「Rainさんは人の悪口を言いませんね。あまり嫌いな人はいないでしょうね?」といった質問をされた。そこで私が答えたのは「誰でも嫌いな人はいます。私も100人いたら30人ぐらいはあまり好きではありません。でも社会で生きるには嫌い嫌いと言っていたらうまくやっていかないでしょう?」と自分を例に出して、できるだけ人の悪口を言わないようにしようと話をした。はたしてどのくらいわかってくれたかは定かでないが・・

悪口は言わないけど嫌いな奴は山ほどいるぜ!

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