会社の名前の変更
会社を離れて1年後に会社名が変更になった。元々堅苦しい日本の重厚長大的な名称がついた会社だったが、その英語名の頭を取った3文字のアルファベットで社名が変更された。戦後の復興時期に大手電機メーカーから独立した会社だったが、当時親会社の持ち株比率が50%を越えていたこともあり、我々の会社名もこの親会社の名前を入れたものにせざるを得なかった。しかしそれから70年も経ち、すでに資本関係も薄くなり親会社だった会社の名前の呪縛からも離れた会社となった今、こうした名称変更が行われたということになる。ただこの英語3文字の会社名は海外取引ではほぼ当たり前のように使われていた。したがって社員も客先も印象的には特に大きく変わったという感じは持っていないのではと思う。ただ英語名で会社名を命名するのは日本の大会社の流行りのようである。また統計的に見ると、「英語名に変えた会社の業績は変えていない会社の業績に比べて優っている」というデーターもあるようだ。どうしても日本の中で「井の中の蛙」になってしまうと、「大海を見ず」世の中の流れから遅れてしまうのかもしれない。しかし同じ英語的な会社名に変えると言っても会社によって色々やり方は違うようだ。例えば自動車メーカーの本田や豊田は、名前をローマ字に変えただけで基本昔の名前を維持している。またSonyは最初から、外国企業なのかと思わせるような会社名を使っている。またPanasonicは旧名松下電器産業というぐっと古臭く重い日本名からぐっと近代的なイメージの英語名に変えている。果たして私のいた会社の社名変更はどのように受け取られているのだろうか?

英語の社名に変わった