リフを浮かべながら歩く
私は昔から歩くのが好きで、今でも平均すると一日一万歩近くを歩いている。仕事が忙しかった62才まではデーターを残していないが、それ以降毎日データーを付けているが、現在これを書いている時点で約5年間これを続けていることになる。歩いている時は、時にはジャズなんかを聞きながら幸せな気分になって歩いている時もあるし、仕事の事や身に降りかかる問題についてああでもないこうでもないと考えながら歩いていることもあるし、時には歩数を達成するために歩数を数えながら歩いていることもある。こうした色々な味方?を従えて歩いている中でも、最も快調に歩ける方法は、演奏でいう所の「リフ」を頭に浮かべて歩く場合である。リフというのは正式にはRefrainのことで繰り返すようなリズムやフレーズがそれに当たる。いくつか私が好きなリフがある。一つ目は映画にもなった「Stand by me」のベースフレーズだ。ハ長調で言えば、C→Am→F/G→Cのようなシンプルなコード進行のベースラインが流れ、そのベースラインに乗って少ししゃがれたベン・キングの歌が素晴らしい。また同様にベースラインが素晴らしい曲に「明日があるさ」という曲がある。これは確か弦楽器のベースでなく、チューバでリズムを作っている曲だ。これもうまく歩行にマッチできる曲だ。そして延々のリフの代表と言えばブルースだが、私が最も好きな曲に「Sidewinder」という曲がある。リズムをトランペットやサックスが休符をうまく使い作り出すのが何度聞いても飽きない曲である。そしてこのリフにつられて歩くうちに気がつくと2Km歩くこともあった。

頭の中でリフに乗って歩く