無駄に多いマレーシアの高級ブランド店

 世の中にはエルメス、ルイビトン、プラダ、シャネルなどのいわゆる「高級ブランド」が存在する。こうした高級ブランドは女性の憧れになっており、旅行には敢えてブランド品のかばんを持ってこれ見よがしに出かける女性も多い。さてそんなにすごいブランド品だから、買おうと思えばブランド品専門店でしか買えないというのが当たり前だ。ところが私が住んでいたマレーシアの首都クアラルンプールにはこのブランド専門店があちらこちらにあった。普通の国ならよく見かける空港内や、銀座などのその都市を代表するような繁華街に何軒かあるというならわかるが、本当にあちらこちらで専門店を見ることができた。これはクアラルンプール市の発展とリンクしているのかもしれないが、クアラルンプール市では、数年に一つ大型の商業モールが建設されていた。まずは街の中心街から始まり、次に郊外へと少なくとも大型モールを数えれば私が住んでいた2010年代でも10か所以上のモールがあり、そのモールに各々エルメスやシャネルの専門店が存在していた。これだけの数の専門店があると、まずはこの店に売っているバッグや服は本当に純正ブランド品なのか疑ってしまう。というのもマレーシアは世界的にも有名な「ばったもの」の製品が作られている国だからである。この「ばったもの」とはいわゆる模造品のもので、特にクアラルンプールの中心街にある「中華街」ではごく普通に買うことができる。価格的に言うと、正規品に対して店頭で売られている模造品は1/100ぐらいで、少し金を積むと「本物そっくり」の模造品が出てきて正規品の1/10ぐらいで買えてしまう。何がほんまもんや?

クアラルンプール中心地にあるスターヒルはブランドショップが集結

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