ソロで歌うことのカッコよさ

 私は元々音楽などには大して興味はなかった。ハーモニカやリコーダーを先生の前で吹くのは苦手で間違いばかりしていたし、歌を歌うのも大して得意ではなかった。音楽の時間にクラシック音楽を聴いてもどこが良いのかと思っていた。ところが小学校の6年生になって人前で歌うことはかっこいいと思った。それは何かクラスで演劇を行い、その合間に独唱で女性が歌を歌う場面を見た時だった。彼女はMさんといい、私が1学期に学級委員長をやった時に副委員長として私を助けてくれた人だった。Mさんは小学生にしては少しませた大人っぽい声を出す人だったが、しーんとしたステージに立って「赤い靴履いてた女の子、異人さんに連れられていっちゃた」という歌を独唱した。私は今から思うとその彼女に惚れていたのかもしれないが、独唱で上手に歌う人をその時以来尊敬するようになってしまった。ホイットニー・ヒューストンに代表される高音がのびやかに歌えるディーバ(歌姫)も好きだし、レディー・ガガやマドンナのようなパンチ力のある歌い手も好きだし、ティナ・ターナーのようにハスキーなソウルシンガーも素晴らしい。ところで私が独唱を大好きになるきっかけを作ってくれることになったMさんだが、偶然グーグルで調べていて消息がわかった。彼女はその後日本画家になられて、協会の高い立場におられるようだった。顔が出されていないので本人かどうかは不明だが、生年月日が私と同じ1982年生まれなので多分間違いないと思う。異人さんにつれられて日本画家になったようだ。実家に戻る際、一度Mさんの実家で聞いてみようかとも思うが、不審者扱いされても困るので・・

人前で歌えるソロ歌手はかっこいい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA