シャ乱Qの「ずるい女」のイントロ

 曲の中にはイントロがかっこよく、始まると同時に人の心をつかむ曲がある。ぱっと出て消えてしまったバンドにシャ乱Qというバンドがある。残念ながら歌手のつんくさんは咽頭がんで美声を失ったが、その後もプロデューサーとしてモーニング娘を大ヒットさせるなどいかんなく才能を生かされている。このバンドのデビュー曲(?多分)は「ずるい女」という曲だった。この曲のイントロはサックスでスタートするが、そのフレーズはギターを弾くブルースマンなら一度は練習した事がある基本中の基本のフレーズだ。このフレーズはモダンブルースをエレキギターで弾いた元祖とも言うべきTボーンウォーカーという人が生み出した?フレーズで、その後黒人ブルースをメジャーにしたBBキングも当初はこのフレーズを完全コピーしていたし、その後に続く欧米の白人ミュージシャンも皆このフレーズをコピーしていたぐらい有名なフレーズだった。実はここまで有名になったのはしっかりした理由がある。日本でも昔放送されたが、あのエリック・クラプトンがあるインタビューを受けて「ブルースギターの弾き方」というのを説明していた。彼が言うには「ブルースっていうのはこのフレーズさえ弾ければいいんだ」みたいなことを言い、世の中のエリック・クラプトン信奉者全員がそれを真に受けてしまった。そのフレーズというのが、あのシャ乱Qの「ずるい女」で使われているイントロであった。思えばあの時代京都から始まった和製ブルースは大阪にも伝わり、つんくらは何百回もブルースの演奏をしたのだろう。そしてあのイントロのアイデアが浮かんだのかもしれない。

ズルい女のイントロにすぐ反応した私

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