バイト社員の責任は?
長らく同じ会社に勤めた後、新しい会社に「バイト社員」として働くようになった。バイト社員というのは、受け入れる会社側も「急に自分の都合で会社を休んだり、寝坊して会社に入るのが遅れる」こともある程度やむなしと考えているようで、早朝から出勤している私は突然の欠勤の知らせを聞くことが多かった。まあもらえる給与水準と会社に対する従属度合いがバランスしていると考えれば良いのかもしれない。ただ私のように昭和世代の人間からすれば、先輩から「這ってでも会社に出て来い!」と言われてきたことを思い出して何か少し違和感を感じることもあった。私の場合は早朝であっても絶対に遅刻などしたくないので、早めに起きて(目覚ましより大体早く起きてしまう)、十分時間に余裕を持って家を出て、そして会社へは20~30分前には着いて待っているという生活をしている。また事前にトイレを済ませてから、ラジオ体操で十分体を馴らす準備もしている。これは「職場に入った時には万全の状態にしておく」という昔からの癖がそうさせている。勿論こんなことをしているのは私だけで、少し早く来た荷運びの運転手さんにひやかされることもある。現在私の月収は執行役員時代から比べると約1/10ほどになってしまったが、だからと言ってモラルまで1/10に落とすというのは自分の労働観に反すると思うのである。少なくともわずかでもお金をもらう以上、その会社に恩義を感じて最低限のモラルを示さないといけないと思う。職場には30名ぐらいの社員がいるが、その中の5名が60才以上である。彼らは私の目からは昭和を背負ってあるべきモラルを果たしていた。

バイトだから責任感はなくても・・。本当?